ぎっくり腰

ぎっくり腰は、医学的には正式名称ではなく、正式な呼び方は「急性腰痛症」と呼びます。
急に起こる腰痛の事を指します。
発症するとほとんど動けないくらいのものを想像する方がとても多いですが、程度には大きく差があり、
当院では急に痛めてしまったものはぎっくり腰と考えています。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は一般的には原因不明とされいます。
ですが、ぎっくり腰になる方に共通して言えることは、お腹側のインナーマッスルが極端に硬いことが挙げられます。
この筋肉の名称はお腹側にあるにも関わらず「大腰筋」という名称がついており、
名前からも、腰に対する影響度の高さが伺えるかと思います。

ぎっくり腰になるきっかけは「重い物を持ち上げた拍子に発症する」ことをイメージされますが、
実際には「目の前にあるものを取ろうとしたとき」や「くしゃみをしたとき」など、
些細な動作がきっかけで起きることもあります。

突然起こったように感じますが、ある程度条件が整ってしまった時に起こる可能性が上がります。
そのため、予防するには普段からのケアがとても大切なこととなります。

ぎっくり腰になった場合の対処

ぎっくり腰で痛みが強く出ている時はむやみに動かない方が良いです。
患部（痛みがある場所）が炎症しているので、冷やすことで痛みを減らすと同時に、
お腹側を温めてお腹にあるインナーマッスルを緩めましょう。

整体に来るタイミングはある程度痛みが治まってからの方がよいですが、
次の日に動かないといけないことがあるなど、緊急の時は早めにいらして下さい。

その場合は痛みがある場所にはアプローチを行わず、
お腹や骨盤周り、脚、背骨のかみ合わせの調整（この時、身体をゆらゆら揺らすような軽いやり方をします）
等を行います。
関連個所を施術することで痛みは減少し、動きやすくなると思います。
ただし、動ける様になったからといって素早い動作を行ったり、
重いものを持ったりすると再発する危険性が高いので、負担の少ない動作を心掛けましょう。

なお、知識の少ないお店だと患部の施術を行い、余計痛くなってしまうこともあります。
痛みが引く前にお店を訪れるのは、近くに信頼できる施術者がいる時のみにした方が良いでしょう。